■ぐしちゃんピーマン。フルーツピーマンとも呼べる優しい野菜。「ピーマンは苦い」の概念を崩す、ピーマン界のニューヒーローだ。
ぐしちゃんピーマンから手紙が届いた。「イオンモールとのタイアップ企画で、ぐしちゃんピーマンを使った料理を提供してもらえますか?」
ぐしちゃんピーマンとは沖縄県・八重瀬町特産で、通常のピーマンに比べて、その大きさは2〜3倍!とにかく肉厚で、みずみずしく、そしてピーマン特有の苦味というものがありません。さらにさらに特筆はその甘さ。フルーツピーマンとも言える優しい野菜。ほんのり味の薄いメロンの風味を感じます笑。野菜なのにフルーツというのは最高の褒め言葉です!
そして八重瀬町はピーマン生産量が沖縄一。沖縄ピーマン生産量のおよそ6割は八重瀬町産なんです(すごい!)。そんな八重瀬町のピーマンの中でもぐしちゃんピーマンの存在感は頭1つ抜けていて、沖縄ピーマン界のニューヒーローとして活躍しているのです。
■ぐしちゃんピーマンとは?ぐしちゃんピーマン徹底調査。
スーパーマン。バットマン。スパイダーマン。ぐしちゃんピーマン。「マーベルMARVEL」のヒーローにも負けない、沖縄野菜のニューヒーロー。ぐしちゃんピーマンについて徹底的に調べてみました。実はすごいピーマンだったのです!
<<ぐしちゃんピーマンのスペック>>
・産地 沖縄県島尻郡八重瀬町具志頭
・重さ 70g(通常のピーマンは30g)
・大きさ 大きい。
・肉厚 凄い肉厚!(メロンの皮以上の厚さ)
・苦さ 全く苦くない!
通常スーパーに出回っているピーマンは果実が30〜40gぐらいの中型種。ぐしちゃんピーマンは「ちぐさ」という大型ベル系ピーマンで約70gと2倍3倍の大きさを誇ります。
「ぐしちゃん」という名前の由来は産地である「具志頭(ぐしかみ)」地区にあります。沖縄の読み方では「具志頭(ぐしかみ)」を「ぐしちゃん」と言うのです(ほんとです!)。変なご当地キャラの名前ではなくホッとしました笑。地元では小学校の給食にも登場。さらに八重瀬町のふるさと納税の返礼品にもなっている大人気のピーマンなんです。
■沖縄・八重瀬町特産「ぐしちゃんピーマン」おすすめレシピ。
試作用の「ぐしちゃんピーマン」が届きました。まずは素揚げにして食べてみます。「本当に苦くない。そして本当に甘さを感じる!」噂に違わぬ美味しさを鮮烈に感じました。この肉厚さ、甘さ、風味をダイレクトに感じることのできるレシピを考えました。
どうせなら丸ごと食べてみよう。ピーマンの代表的な料理「青椒肉絲チンジャオロースー」をアレンジしてみます。細かく切ったピーマンを使うのがオーソドックスですが、ここは丸ごと、ぐしちゃんピーマン。
「ごろごろ丸ごとぐしちゃんピーマンが入ったハワイアンチンジャオロースー」完成です。早速食べてみました。
腰を抜かす美味しさです。「甘い。これがピーマンなのか。生でも食べられる。苦みが全くない。」「これは一本取られたわー。」ぐしちゃんピーマンの一本勝ち。
青椒肉絲といえば、お肉をメインに、野菜のシャキシャキを味わう。といったところですが、今回は完全に「ぐしちゃんピーマン」が主役です。まずはぐしちゃんピーマンを一口かじる。「甘い」。素揚げによって甘さがさらに際立ってます。そして、そのまま肉も一口。口の中でピーマンとお肉を口内調理します。辛味噌ベースで仕上げたソースとぐしちゃんピーマンの相性は抜群。「むしゃ」美味しい。「むしゃ」美味しい。の繰り返しです。
こんな美味しいピーマンがあったとは…。ぐしちゃんピーマンは丸ごとが醍醐味です!
■ピーマンは英語でなんと言う?
アメリカの軍人さんが多くご来店される当店では商品名を考えるのに、必ず英語表記が必要になります。
ピーマンは英語での表記が多岐にわたるようです。一般的には「paprika(パプリカ)」。ただこれだと日本でも赤や黄色のまさにパプリカのようです。「sweet pepper(スイートペッパー)」「bell pepper(ベルペッパー)」がふさわしいようです。さらに日本でのピーマンの色、「緑」を付け加えて、「Green Bell Pepper(グリーンベルペッパー)」とすれば、イメージ通りに伝わるようでした。
と言うことで、商品名は…
【ハワイアン グリーンベルペッパー&ポーク】
【沖縄県産ぐしちゃんピーマンごろごろワイルド青椒肉絲チンジャオロースー】
<Hawaiian Green Bell Pepper & Pork>
としました。6月いっぱいの期間限定でメニューインしております。ぜひご来店、ご賞味、お待ちしております。
■-Hawaiian Fantasy Cuisine-妄想ハワイアン料理 If the Hawaiian chef cooks the fantasy style foods…もしハワイアン料理のシェフが空想の中で自分が食べたい料理をつくったら…
妄想ハワイアン料理。ハワイアン料理というと中々その範囲を固定化するというのは困難なジャンルなんです。移民の方々によって様々な国の料理文化が根付いています。オアフで有名な料理といえばオックステールスープ。韓国の料理です。「マラサダ」はポルトガル由来ですし、オイスターソースを使った中華料理にルーツがある料理もたくさんあります。ノージャンル的なのがハワイ料理とも言えるのです。だからハワイアン料理のシェフはアイデンティティーの構築に悩むことがあります。だから妄想するのです。世界のあらゆるジャンルの料理を取り込んで、自分流にアレンジしたら…。ファンタジー、空想の世界に生きることこそ「ノージャンルで良い」という立ち位置を見つけることができるのです。