■100年に一度の大災害の可能性。「緊急警報級」ってなに?どれくらい凄い?
「特別警報」とは気象庁が発表します。各都道府県の知事、市町村長の意見を聞きながら、「警報」の基準をはるかに超える、甚大な被害が想定される場合に発令します。
「警報」とは、大雨、地震、津波、高潮などで重大な災害の起こる可能性があるときに、警戒を促す発令のこと。
つまり、「特別警報」とは・・・
「警報」の発表基準をはるかに超える大雨や大津波等が予想され、重大な災害の起こるおそれが著しく高まっている場合、「特別警報」を発表し最大級の警戒を呼びかけます。
過去、台風では、2回出されています。いづれも沖縄で、今回鹿児島県に出す可能性が出てきました。十分お気をつけください。
<過去の台風での特別警報>
2014年7月 台風8号 渡嘉敷島で最大瞬間風速53メートル。その他にも、本島などで、土砂災害で、甚大な被害。
2016年10月 台風18号 中心気圧905hPa。久米島では2人負傷。
参考:気象庁HP
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/tokubetsu-keiho/
■沖縄本島はもしかしたら大丈夫かもしれないが、奄美、種子島が直撃。鹿児島の人は、十分ご注意ください。
台風10号の中心気圧は920ヘクトパスカル。この数字がどれくらいかというと、
前回の台風9号・・・940hPa
でした。それでも、名護、読谷、うるま、のあたりでは、結構停電になってました。断水という情報はなかったのですが、今回の台風10号はそれ以上。直撃、上陸はないようですが、びっくりするくらい、大きな暴風域エリアとなっています。
暴風域・・・台風の接近に伴い。台風近辺で風速25m以上の風量を観測する可能性のあるエリア。
台風9号が沖縄に最接近した時の最大風速・・・54.5m
今回の台風10号の最大風速(可能性)・・・80m以上
■沖縄本島には5日土曜日夜から、6日日曜日は一日中。奄美地方には6日朝から7日月曜にかけて暴風。猛烈な風で住居倒壊の可能性。ご注意を!
沖縄は大東島地方を中心に5日(土)昼前から6日(日)にかけて、奄美地方や九州では6日(日)から7日(月)にかけて暴風となる予想。一部の住家が倒壊する恐れがある猛烈な風が吹く見込みです。瞬間的には沖縄地方や奄美地方は瞬間最大80メートルの風が!
■台風の時は「ユニオン基準」。これが沖縄の流儀です。県民の台風の「やばい」基準は、バスの運行状況と「ユニオン」が開けるか閉めるか。
沖縄には、台風の「やばい」か「やばくない」かの県民のマインドを左右する、「2つの指標」があります。
・バスが運休するか、運航しているか。
・スーパーマーケット「ユニオン」が開けているか。閉めるか。
「ユニオン」は、基本、そんじゃそこらの台風では閉めないお店として有名です。このユニオンが占めた時は「ヤバい」となるのです。前回の台風9号の時も「ユニオン閉めます拡散してください!今回はやばいです!」というtwitterが多く、投稿されていました。
台風の時は「ユニオン基準」。これが沖縄の流儀です。
気を付けて、台風への対策を万全に!そして、「大丈夫」の認知バイアスは捨てましょう。「大丈夫」で、がけ崩れに巻き込まれ、亡くなった方がいっぱいいます。
■台風の備えチェックリスト付き。台風の達人、沖縄人が教える、これさえ備えていれば大丈夫。
台風に慣れたウチナーンチューがざわついています。今回は、ちょっとヤバイ感じがしています。ということで、「沖縄あるある」も交えて、本気の台風対策チェックリスト作ってみました。
<災害級に備えて真面目にやっておくこと、6つ>
◇植木を部屋に入れる。洗濯竿をしまう。
◇窓、雨戸をしっかり閉める。そしてガムテープで目張りする。
・サッシの密閉性が高いものでも、ほぼ隙間から水漏れします。ひどいと下側から水が吹き出してきます。サッシの下には当て木をしてからガムテープで目張りします。
◇エアコン室外機にカバーをする。
・室外機から風が逆流し、部屋にホコリが飛び散ります。また、塩害防止にもなります。
◇車の確認。窓を閉める。サイドブレーキしっかり。
・本当に車が横倒しになります。海の近くの人は、台風の日は、海から離れたコインパーキングや実家など車を避難させます。
◇海、河川には絶対行かない。
・沖縄はリーフなので、台風スエルはすごいことになります。でも絶対近くに行ってはいけません。セットと言って、10分15分に1回、それまでよりでかい波が急に来ます。海を舐めたらいけません。
◇浴槽に水を溜めておく。
・最近、断水は減りました。それでも一昨年の台風の時は、広い範囲で断水になりました。そして沖縄では、貯水タンクが昔は必ず、どの家にもありました。台風時によく断水するため、その対策のため、水を一回タンクに貯めて使う、というものです。ただ近年は、設置しない住居も多く、万が一の断水時はトイレが流せなくなります。そのためにも最低限水を確保しましょう。
<災害級の備えは完璧!その次にやっておくこと、5つ>
◇ツタヤ、ゲオ、に行って、新作を2本、旧作を2本、DVD、ブルーレイを借りる。
◇アマゾンプライム、ネットフリックス、のダウンロード可能コンテンツをスマホの容量限界までダウンロードしておく。
◇スマホは完璧に充電。
◇モバイルバッテリーの充電も完璧
◇早めの時間でシャワーを浴びておく。
◇子供たちのために、テント、折り畳み椅子など、キャンプ道具を出しておく。
・これは奇跡のアイテムです。不安になる子供も、キャンプだよと言えば大丈夫!
<買っておくもの8項目>
◇ブルーシート、ガムテープ、養生テープ
◇懐中電灯、乾電池
◇卓上コンロ、ガスボンベ
沖縄は100%プロパンガスですが、停電すれば、給湯器が使えません。ガスコンロは使えますが、念のため。そして最悪、マンションなどではガスの供給が止まることもあるんです。
◇アロマの香りがする、キャンドル
・停電時もせめて、少し、心を落ち着かせられるよう。アロマキャンドルを買っておきます。ロウソクではなく、キャンドルです。
◇ポテトチップス、ポップコーンなど、映画鑑賞時のお菓子。
◇常備食その1。インスタント麺、カップ麺。
◇常備食その2。念のため、ポーク、ランチョンミート、コンビーフハッシュ、シーチキン
・沖縄の家庭では、100%常備されているものですが、一応、念のため、買っておきます。ちなみに私はポーク派です。ポークとは、スパムです。ランチョンミートのことです。嫁は、シーチキン派です。バランスよく食卓に出されるので、うちの家では喧嘩にはなりません笑!余談ですが、沖縄では、チャンプルなどに入れる具材として3つの派閥に分かれます。ポーク派閥、コンビーフ派閥、シーチキン派閥。スーパーではみな箱買いします。箱で売っています。「ポーク、コンビーフ、シーチキン戦争」。スーパーや家庭では熾烈な争いが日々繰り返されているのです。
◇大容量のモバイルバッテリー。
持っていいない人は、台風をきっかけに買う人続出です。電気屋さんでは、間違いなく品切れになります。
<台風後にやること>
◇洗車。ガソリンスタンドの洗車コーナーが一日中並びます!
◇レンタルしたDVD、ブルーレイを必ず返す。
◇庭、ベランダの掃除
◇コインランドリーが激混み。洗濯はできても、乾燥機がない!!
◇青い空と青い海をゆっくり眺める。平穏な日常に感謝。